エクシア合同会社の元代表として知られる菊地翔氏(通称「かけるん」)は、2024年10月の会社破産後も世間の注目を集め続けています。
約9000名の出資者から約850億円もの資金を集めながら、出金停止が相次ぎ、社会問題化したエクシア問題。
本記事では、菊地翔氏の現在の動向、逮捕されていない理由、被害者の状況など、最新情報を徹底的に解説します。
投資トラブルに巻き込まれないための知識としても、ぜひご一読ください。
菊地翔(かけるん)とは何者か
菊地翔氏は1977年生まれの実業家で、「天才トレーダー」として投資業界に名を馳せた人物です。
北海道出身で東京モード学園を卒業後、独学でFXトレーダーとしてのキャリアをスタートさせました。
SNS上では「かけるん」という愛称で知られ、高級キャバクラでの豪遊ぶりや派手な生活スタイルが注目を集めていました。
しかし、彼の華やかな経歴には疑問点も多く存在します。
かつて利益率2520%という驚異的な実績を公表していましたが、後に元副社長の伊藤大輔氏によってこの数字は虚偽であったことが暴露されました。
さらに、菊地翔という名前自体も改名後のもので、本名は菊地頼平であることが判明しています。
過去に4500万円の借金を抱えた際、その借金から逃れるために改名したとされています。
菊地氏の経歴には不透明な部分が多く、外資系金融機関での勤務歴や海外ヘッジファンドでのアドバイザー経験なども、その真偽について疑問視する声が上がっています。
華やかな肩書きの裏には、経歴詐称の疑いが付きまとっているのが実情です。
エクシア合同会社の設立と事業内容
エクシア合同会社は2015年4月に設立された投資会社で、菊地翔氏が代表社員を務めていました。
同社は「合同会社社員権自己募集スキーム」という独特の仕組みを採用し、投資家が社員権を購入する形で資金を調達していました。
主な投資対象はFXで、平均月利3%という高い利回りを謳っていたことが特徴です。
同社の事業モデルは、集めた資金を事業性融資、個人向け不動産融資、プライベートエクイティ投資などに運用し、その利益を出資者に配当として還元するというものでした。
2017年12月期の売上高は1億7617万円でしたが、2019年12月期には24億186万円へと急成長を遂げています。
2021年8月時点では、累計出資者数1万112人、累計出資総額561億円に達したと公表されていました。
ただし、この事業モデルには当初から問題点が指摘されていました。
- シンガポールの子会社「エクシアプライベートリミテッド」の決算書には実際の運用形跡が見られない
- 関連会社の暗号通貨取引所「エクシア・デジタル・アセット株式会社」は関東財務局から業務停止命令を受ける
など、不透明な事業運営が明らかになっていきました。
SNSで注目された「投資のカリスマ」時代
菊地氏がSNSで大きな注目を集めたのは、その派手な生活スタイルと驚異的な投資実績の発信によるものでした。
Instagramでは高級車や高級時計のコレクション、タワーマンションでの生活、そして何より高級キャバクラでの豪遊ぶりを頻繁に投稿していました。
特に令和No.1キャバ嬢と呼ばれた「ひめか」氏への億単位の貢献は、メディアでも大きく取り上げられました。
X(旧Twitter)では「週休7500万円」という驚くべき投稿もあり、多くのフォロワーから「投資のカリスマ」として崇められていました。
この華やかな生活ぶりが、エクシア合同会社への出資を検討する投資家にとって、同社の高い運用実績を証明するものと受け止められていたのです。
しかし実際には、これらの豪遊資金は出資者から集めた資金が原資となっていた可能性が高いと指摘されています。
SNSインフルエンサーとしての菊地氏の影響力は絶大で、彼のライフスタイルに憧れた多くの若者が投資を始めるきっかけとなりました。
しかし、この「投資のカリスマ」イメージは、後に大きな社会問題を引き起こす要因となってしまったのです。
エクシア合同会社の崩壊と問題の発端
エクシア合同会社の問題が表面化したのは2021年秋頃からでした。
SNS上で同社への出資に関する不信感が広がり始め、出資者の間で不安が高まっていきました。
投資家が期待していた高利回りの配当が滞り始め、出資金の払い戻しに応じないケースが相次いで報告されるようになったのです。
問題の本質は、同社が謳っていた運用実績と実際の運用状況に大きな乖離があった点にあります。
元副社長の伊藤大輔氏の証言によれば、菊地氏の運用は当初から成果が出ておらず、資金は減少し続けていたといいます。
しかし表面上は高い利回りを維持しているように見せかけ、新規出資者から集めた資金で既存出資者への配当を賄うというポンジスキームの疑いが濃厚となりました。
さらに2022年6月、証券取引等監視委員会が合同会社の社員権取得勧誘について金融商品取引業法の規制を強化する建議を行いました。
これにより、エクシア合同会社のビジネスモデル自体が維持困難となり、経営が急速に悪化していったのです。
出金停止が相次いだ経緯
2022年3月頃から、エクシア合同会社への出資者からの払い戻し請求が急増しました。
これに対して同社は2022年4月、「今月の評価額返還上限額到達のお知らせ」というIRを発表し、出金制限を実施することを公表しました。
同社の説明では「事業計画に沿った資金管理」を超える払い戻し請求があったためとされていますが、実際には運用資金が枯渇していた可能性が高いと見られています。
この出金停止措置により、多くの出資者が資金を引き出せない状態に陥りました。
中には老後資金として預けていた数千万円単位の資金が返還されず、生活に深刻な影響を受けた被害者も多数存在します。
出資者の中には8000万円もの大金を投じた方もおり、その経済的損失は計り知れません。
出金停止の発表後、菊地氏は2022年11月に代表社員を辞任する意向を突如表明しました。
さらに本社移転や社名変更を行うと発表するなど、責任回避とも取れる行動を続けたことで、出資者の不信感は決定的なものとなりました。
この時点で既に、エクシア合同会社は事実上の経営破綻状態にあったと考えられます。
被害総額と出資者数
エクシア合同会社の破産開始決定時点での被害規模は、約9000名に対して約850億円という膨大なものでした。
東京商工リサーチの報道によれば、2021年8月時点で累計出資者数1万112人、累計出資総額561億円と公表されていました。
ですが、最終的な被害総額はそれをはるかに上回る規模に膨れ上がっていたことが判明しています。
投資一人当たりの平均被害額は約944万円に達し、多くの一般投資家が老後資金や住宅購入資金など、人生設計の根幹となる資金を失う結果となりました。
被害者の中には若年層も多く、SNSでの華やかな投資成功例に魅了され、借金をしてまで出資したケースも報告されています。
2023年2月には、259人の出資者が会社と役員3人に対し、総額約32億4600万円の損害賠償を求める集団訴訟を提起しました。
その後も個別の訴訟が相次ぎ、エクシア問題は日本の投資詐欺史上でも最大級の規模となったのです。
この数字は、SNSやインフルエンサーマーケティングを悪用した投資勧誘の危険性を如実に示しています。
菊地翔の現在:消息と行動の真相
エクシア合同会社が2024年10月18日に東京地裁から破産開始決定を受けた後も、菊地翔氏本人は逮捕されていません。
破産開始決定直後には、菊地氏とみられる人物がSNSライブ配信で「私は嘘を言っているわけでもないし、金を隠しているわけでもないので、どうぞ破産してくださいが私の声明でございます」と発言し、大きな波紋を呼びました。
この発言は被害者の怒りを買い、「債権者破産でラッキー」などと開き直った態度を見せたことで炎上が加速しました。
また「法人と個人は別物だから自分に責任はない」「出資だから投資の失敗で金が戻ってこなくても仕方がない」といった発言も繰り返しており、被害者感情を逆撫でする状況が続いています。
現在、菊地氏は日本国内にいるとされていますが、具体的な居住地は明らかになっていません。
一部では六本木周辺で目撃情報があるという噂もあり、依然として派手な生活を続けているとの証言もあります。
Instagramのアカウントは再開されており、2023年1月以降は定期的に投稿やライブ配信を行っているようです。
海外移住・逃亡説の信憑性
エクシア問題が表面化した当初、菊地氏がドバイへ逃亡したという噂が広く流れました。
この噂が広まったきっかけは、2022年末頃に菊地氏のTwitterとInstagramのアカウントが一時的に削除され、姿を消したことによるものでした。
元副社長の伊藤大輔氏も、菊地氏が雲隠れのためにドバイへ逃亡したと示唆する発言をしていました。
しかし2023年1月19日、菊地氏はInstagramを更新し、ネット上に復活しました。
その投稿では日本国内と思われる場所からの発信があり、海外逃亡説は事実ではなかった可能性が高いと考えられます。
ドバイへの渡航履歴や海外での生活実態を示す確たる証拠は、現時点では確認されていません。
一方で、エクシア合同会社はシンガポールに子会社を持っていたこともあり、資産の一部が海外に移されている可能性は否定できません。
破産管財人による資産調査が進む中、海外資産の有無についても今後明らかになっていくものと見られています。
現時点では、菊地氏本人は日本国内に留まっているものの、資産の一部が国外に隠匿されている可能性は残されています。
SNS・メディア上での最近の発言や動き
菊地氏は破産後もSNSでの発信を続けています。
2024年10月には元交際相手のキャバ嬢「ひめか」氏の誕生日イベントに出禁中のキャバクラへ凸配信を計画するなど、被害者の神経を逆撫でする行動を取っています。
Instagramのライブ配信では、破産に対する謝罪や反省の色は見られず、むしろ開き直った態度を見せ続けています。
菊地氏のSNSアカウントは現在も活発に更新されており、フォロワー数は減少したものの、依然として一定の注目を集めています。
投稿内容を見ると、経済的に困窮している様子は見られず、高級レストランでの食事や高級ブランド品の写真などが散見されます。
このことから、破産後も何らかの収入源や資産を保持している可能性が指摘されています。
ただし、菊地氏の発言内容については信憑性に疑問が持たれており、実際の経済状況や生活実態とは異なる可能性も考慮する必要があります。
破産管財人による調査が進展すれば、菊地氏の真の財産状況が明らかになるものと期待されています。
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なぜ逮捕されていないのか?法律的な観点から解説
菊地翔氏が現時点で逮捕されていない最大の理由は、刑事上の詐欺罪を立証することが法律的に困難であることにあります。
詐欺罪が成立するためには、最初から騙す意図(欺罔の故意)があったことを証明する必要があります。
しかし、菊地氏は「本気で運用しようとしていたが失敗した」と主張することができ、当初から詐欺を働く意図があったことを客観的に証明することは極めて難しいのです。
さらに、エクシア合同会社が採用していた「合同会社社員権自己募集スキーム」は、当時の法規制の抜け穴を巧みに利用したものでした。
このスキームでは、出資者は「社員」として会社に参画する形を取っており、通常の投資とは異なる法的構造になっていました。
そのため、金融商品取引法の規制対象外となっており、詐欺として立件することがより困難な状況が作られていたのです。
また、詐欺罪の立証には「被害者が錯誤に陥り、それによって財産を交付した」という因果関係を明確に示す必要があります。
エクシアのケースでは、高利回りが実現できなかったことは事実です。
しかし、それが当初からの計画的な詐欺だったのか、それとも運用の失敗だったのかを区別することが非常に難しく、この点が捜査機関にとって大きな壁となっています。
民事訴訟と刑事責任の違い
エクシア問題では多数の民事訴訟が提起されており、一部では被害者側が勝訴しています。
2023年5月にはエクシア被害対策弁護団が勝訴判決を得ており、出資金の返還を求める権利が法的に認められました。
しかし、民事訴訟での勝訴と刑事上の逮捕・起訴は全く別の問題です。
民事訴訟は主に金銭的な損害の回復を目的とするもので、契約違反や不法行為の有無が争点となります。
一方、刑事訴訟は犯罪行為の有無を問うものであり、より厳格な証明が求められます。
民事訴訟では「優越的証明」という比較的緩やかな証明基準が採用されますが、刑事訴訟では「合理的な疑いを超える証明」という非常に高いハードルが設けられています。
したがって、民事訴訟で出資金返還の判決が出たとしても、それが直ちに刑事事件として立件されるわけではありません。
刑事責任を追及するためには、警察や検察による独自の捜査によって、詐欺の故意や計画性を証明する必要があります。
エクシア問題では、この刑事立件のハードルが非常に高いことが、菊地氏がいまだ逮捕されていない主な理由となっています。
実際に起こっている訴訟・法的手続き
エクシア合同会社に対しては、2022年夏以降、多数の訴訟が提起されています。
リンク総合法律事務所による被害対策弁護団(団長:荻上守生弁護士、事務局長:小幡歩弁護士)が結成され、集団訴訟を主導しています。
第1弾、第2弾の訴訟では合計約50名の原告が参加し、現在評価額の払い戻しを求める訴訟で勝訴を勝ち取っています。
2024年7月1日には、被害対策弁護団が債権者として東京地裁に破産申立てを行いました。
予納金1000万円を用意し、エクシアの破産原因を疎明することで、10月18日の破産開始決定につながりました。
破産管財人には小田切豪弁護士(三宅・今井・池田法律事務所)が選任され、現在エクシア合同会社の資産状況や資金の流れについて詳細な調査が進められています。
被害対策弁護団とは別に、唐澤貴洋弁護士(法律事務所Steadiness)も独自に訴訟を提起しています。
さらに、元副社長の伊藤大輔氏は署名活動を展開し、警察への被害届受理と捜査開始を求める活動を継続しています。
これらの民事的手続きと並行して、破産管財人の調査結果次第では刑事告発が行われる可能性もあり、今後の展開が注目されています。
被害者・出資者の声と今後の見通し
エクシア合同会社の被害者からは、悲痛な声が多数上がっています。
Yahoo!知恵袋やSNS上には「200万円を出資したが出金に応じてもらえない」「老後資金として預けていた8000万円が返ってこない」といった深刻な被害報告が相次いでいます。
多くの出資者は、菊地氏のSNSでの華やかな生活や高い運用実績の宣伝を信じて出資を決めたといいます。
特に若年層の被害者からは「将来のために投資を始めたかったが、SNSで見た成功例に魅了されて安易に出資してしまった」「友人に勧められて出資したが、今では友人関係も壊れてしまった」という声も聞かれます。
エクシアは紹介制度を設けていたため、友人や家族を巻き込んで被害が拡大したケースも多く、人間関係の破壊という二次被害も深刻です。
被害者の中には、菊地氏がInstagramで呑気な投稿を続けていることに対して強い怒りを表明する方も多数います。
「破産してスッキリした」「返す金なんてない」といった菊地氏の開き直った発言に対して、「誠実な対応を一切せず、被害者の苦しみを理解していない」という批判の声が上がり続けています。
弁護団・消費者センターの対応状況
エクシア被害対策弁護団は、紀藤正樹弁護士が所長を務めるリンク総合法律事務所を中心に組織されており、過去にケフィア事業振興会などの大型投資詐欺事件でも活動実績があります。
同弁護団は2022年夏の結成以来、精力的に活動を続けており、現在も新規の相談を受け付けています。
弁護団事務局長の小幡歩弁護士は、破産管財人に対して「代表や幹部の役割、事業内容、資金の流れなどの情報開示を強く要請していく」と述べており、真相解明と被害回復に向けた取り組みを継続しています。
また、破産管財人のウェブサイト(https://www.exia-kanzai.com/)も開設されており、債権者向けの情報提供が行われています。
消費者センターにもエクシア関連の相談が多数寄せられており、金融庁も合同会社スキームを悪用した投資勧誘について監視を強化しています。
2022年10月には金融商品取引法の規制対象範囲が拡大され、エクシアのようなスキームは現在では違法となっています。
これにより、同様の手法による新たな被害の発生は抑制されると期待されています。
資金返還や再建の可能性はあるのか
エクシア合同会社の破産手続きにおいて、出資者への資金返還の可能性は極めて低いというのが専門家の見方です。
破産管財人による資産調査の結果、同社には配当の原資となる十分な財産が残されていない可能性が高いとされています。
勝訴判決を得た債権者でさえも、実際に資金を回収できるかは不透明な状況です。
破産管財人の小幡弁護士によれば、勝訴後にエクシアの銀行口座や不動産等の資産を調査した結果、一部の資産は見つかったものの、資産価値が低かったり、滞納処分等により回収ができなかったといいます。
また、集めた850億円もの資金の大部分が、菊地氏や一部幹部による豪遊、キャバクラへの支払い、そして新規出資者への配当に充てられていた可能性が高く、回収可能な資産は極めて限定的だと考えられています。
破産手続きでは、残存資産から破産費用、税金、優先債権などを差し引いた後、残った金額が出資者に按分して配当されることになります。
しかし、仮に配当が実施されたとしても、出資額のごく一部が戻ってくる程度にとどまる可能性が高いでしょう。
エクシア問題は、投資の失敗ではなく、事実上の資金持ち逃げに近い状況であり、全額回収は絶望的と言わざるを得ません。
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菊地翔とエクシア合同会社の社会的影響
エクシア合同会社の破綻は、日本の投資業界に大きな衝撃を与えました。
被害総額850億円、被害者数約9000名という規模は、近年の投資詐欺事件の中でも最大級のものです。
この事件をきっかけに、合同会社スキームを悪用した投資勧誘の問題点が広く認識されることとなり、金融庁は2022年10月に金融商品取引法の規制範囲を拡大する措置を講じました。
エクシア問題は、従来の投資詐欺とは異なり、SNSやインフルエンサーマーケティングを巧みに活用した新しいタイプの詐欺手法として注目されました。
派手な生活スタイルをSNSで発信することで信頼性を演出し、多数の若年層投資家を引き寄せるという手法は、デジタル時代特有の問題として認識されるようになりました。
この事件を受けて、金融業界では投資勧誘の透明性確保と投資家保護の重要性が再認識されています。
特に、実態の不明確な投資商品や、異常に高い利回りを謳う投資話には警戒が必要だという意識が、投資家の間で高まっています。
エクシア問題は、投資リテラシー教育の必要性を社会に訴えかける重要な事例となりました。
SNS・インフルエンサー投資の問題点
エクシア問題が浮き彫りにしたのは、SNSやインフルエンサーを通じた投資勧誘の危険性です。
菊地氏は自身のSNSアカウントで派手な生活ぶりを発信し、「投資のカリスマ」というイメージを巧みに作り上げました。
高級車、高級時計、タワーマンション、キャバクラでの豪遊といった投稿は、若年層を中心に「自分もこうなりたい」という憧れを抱かせる効果がありました。
しかし、これらの派手な生活は、実際には出資者から集めた資金を使っていた可能性が高く、運用実績とは何の関係もないものでした。
SNSの特性上、華やかな部分だけが切り取られて発信されるため、視聴者は実態を正しく把握することができません。
この「見た目の成功」が信頼性の証明として機能してしまうことが、SNS時代の投資詐欺の大きな問題点です。
また、SNSでは拡散力が非常に高く、一度人気が出れば爆発的に情報が広がります。
エクシアの場合も、SNSを通じて多数の若年層投資家が集まり、さらに紹介制度によって友人や家族への勧誘が連鎖的に広がりました。
この構造は、従来の対面営業による投資詐欺とは比較にならない速度と規模で被害を拡大させる危険性を持っています。
今後同様の詐欺を防ぐための注意点
エクシア問題から学ぶべき教訓は多数あります。
まず第一に、異常に高い利回りを謳う投資話には必ず警戒すべきです。
エクシアが標榜していた平均月利3%という数字は、年利に換算すると約43%にもなります。
一般的な株式投資の平均リターンが年5~7%程度であることを考えれば、この数字がいかに非現実的であるかが分かります。
「おいしい話には裏がある」という格言を常に念頭に置く必要があります。
第二に、SNSでの派手な生活アピールを投資判断の材料にしてはいけません。
SNSは演出が可能なメディアであり、投稿内容が真実を反映しているとは限りません。
むしろ、派手な生活ぶりを見せつけることで出資者を集めようとする行為自体が、詐欺の手口である可能性を疑うべきです。
投資判断は、事業の透明性、財務状況、法的な登録状況など、客観的なデータに基づいて行うべきです。
第三に、投資先の法的な位置づけや規制の有無を確認することが重要です。
エクシアは合同会社スキームを利用することで、当時の金融商品取引法の規制を回避していました。
金融庁に登録されていない事業者への投資は、法的保護を受けられないリスクが高いことを理解しておく必要があります。
金融庁のウェブサイトで登録業者を確認し、不明点があれば消費者センターや弁護士に相談することが賢明です。
まとめ:菊地翔の現在と今後をどう見るか
2025年11月現在、菊地翔氏に関して確定している事実をまとめると、以下のようになります。
エクシア合同会社は2024年10月18日に東京地裁から破産開始決定を受けており、破産管財人による資産調査が進行中です。
被害者は約9000名、被害総額は約850億円という大規模なものであることが確認されています。
菊地氏本人は現時点で逮捕されておらず、日本国内に滞在していると見られています。
SNSアカウントは継続的に更新されており、破産に対する謝罪や反省の態度は見られません。
民事訴訟では複数の勝訴判決が出ていますが、実際の資金回収は困難な状況です。
また、エクシアのビジネスモデルが当初から持続不可能なものであり、新規出資者から集めた資金で既存出資者への配当を賄うポンジスキームの疑いが濃厚であることも、複数の証言や調査から明らかになっています。
元副社長の伊藤大輔氏による内部告発も行われており、菊地氏の運用実績が虚偽であった可能性が高いことが判明しています。
不確定情報に惑わされないための注意
菊地翔氏に関しては、確定情報以外にも多くの噂や憶測が飛び交っています。
ドバイへの逃亡説、海外への資産隠匿説、高額資産の保有説など、様々な情報がSNS上で拡散されていますが、これらの多くは確たる証拠に基づいていない情報です。
感情的な憶測や根拠のない噂に惑わされず、公式発表や信頼できる報道機関からの情報を基に判断することが重要です。
特に注意すべきは、菊地氏本人のSNS発言です。
破産後も挑発的な発言を繰り返していますが、これらの発言内容がすべて事実であるとは限りません。
むしろ、被害者の感情を逆撫でして注目を集めることで、何らかの意図を持っている可能性も考えられます。
菊地氏の発言を鵜呑みにせず、客観的な情報源からの確認を心がけるべきです。
また、「菊地氏が近く逮捕される」「隠し資産が見つかって全額返金される」といった楽観的な情報も、確証がない段階では信用すべきではありません。
被害者にとっては希望的な情報ですが、根拠のない期待を持つことは、さらなる失望や精神的苦痛につながる可能性があります。
破産管財人の公式発表や弁護団からの正式な情報を待つことが賢明です。
投資被害を避けるためにできる対策
エクシア問題のような投資被害を避けるためには、投資リテラシーを高めることが最も重要です。
まず、投資を始める前に、金融庁や消費者庁が提供している投資教育コンテンツで基礎知識を学ぶことをお勧めします。
「元本保証」「高利回り確実」といった甘い言葉には必ず裏があることを理解し、リスクとリターンの関係を正しく認識する必要があります。
投資先を選ぶ際には、必ず金融庁への登録状況を確認しましょう。
金融商品取引業者は金融庁のウェブサイトで検索できます。
登録されていない事業者や、合同会社など法的保護が不十分なスキームには特に警戒が必要です。
また、投資契約を結ぶ前には、契約書の内容を十分に理解し、不明点があれば専門家に相談することが重要です。
さらに、投資判断をSNSの情報だけで行わないことも重要です。
インフルエンサーの発信内容は、広告やプロモーションの可能性があることを常に念頭に置くべきです。
投資は自己責任で行うものですが、その判断は客観的なデータと専門家のアドバイスに基づいて行うべきです。
友人や家族からの紹介であっても、自分自身で十分に調査し、納得した上で投資を決定することが、被害を避けるための最良の方法です。
稼げるようになりたいなら
今はSNSや動画配信サービスなどを通じて、無料で投資情報が得られる時代。
しかし玉石混交な今の世の中では怪しい儲け話に乗ってしまった結果、逆に損をしてしまうことも少なくありません。
稼ぎたいのであれば、実際に稼げている人にコツを聞くのが、一番手っ取り早いのではないでしょうか。
最近では、株で億を稼いだ投資ノウハウを無料公開している個人投資家もいます。
実際に「教えてもらった方法を試したら、約半年で資金7.7倍超えを達成」と評判も上々。
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